「1歳が卒乳??」母乳はいつまで続けたらいいのかについて解説

育児

16年目の現役助産師・IBCLCのさやえんどうです

A子さん
A子さん
  • 「もうすぐ1歳だからおっぱいは終わりだね」と言われました
  • 1歳が卒乳?
  • 1歳過ぎると母乳の栄養はなくなるの?

と疑問に思われてる授乳中のお母さんは、多いのではないでしょうか

母乳をやめるよう周りから言われてしまうと、とても戸惑ってしまいますね

この記事では、

  • 母乳はいつまで続けたらいいの?
  • 1歳を過ぎた母乳は栄養や免疫がなくなるの?

について、わかりやすく解説させていただきます

さやえんどう
さやえんどう

母乳は飲ませる限り栄養も免疫も続くから、いつまでなんて決まりはないよ~

では、始めましょう

卒乳はお母さんと赤ちゃんの二人で決めればいい

mother
mother

「1歳を過ぎた母乳の栄養はなくなる」という噂について、

母乳は飲ませている限り、栄養も免疫も続きます

つまり、

1歳を過ぎたら母乳をやめなければいけない理由は何もありません

昔の日本には、「1歳で断乳」という指導が一般的でした

B子さん
B子さん

栄養が足りないよ~とか

ご飯食べなくなるよ~とか

虫歯になるよ~とか

しかし、栄養や歯の問題は根拠がないということがわかってきました

結論

卒乳は月齢ではなく、お母さんと赤ちゃんの二人で決めればいい

乳腺は突然壊れはしない

machinery
machinery

母乳は、

  • 血液から作られる
  • 乳腺細胞:赤ちゃんに必要な栄養や免疫をたっぷり入れた母乳を作り出す

この素晴らしい機能は、

1年を迎えた途端に破壊されることはありません

つまり、

  • 赤ちゃんが母乳を飲む限り、栄養も免疫もたっぷり入った母乳を作り続ける

母乳は乳糖、虫歯は砂糖

tooth
tooth

母乳の中にあるのは乳糖です

虫歯を作るのは砂糖なので、母乳だけは虫歯になりません

さらに虫歯をつくるのは虫歯菌(ミュータント菌)です

  • 乳糖と砂糖がドッキングすると虫歯の原因の一つになる
  • 口の中に虫歯菌がいると、歯が侵されてしまう

つまり大事なことは、

  • 歯が生えてきたら歯の手入れをする→砂糖と虫歯菌を退治する
  • 夜長く眠るその前に歯を手入れする→夜中の授乳が安心してできる

突然歯の手入れを始めると、びっくりしてしまう子もいます

そこで、

さやえんどう
さやえんどう

歯が生える前から指に巻いたガーゼで唇や歯茎を拭いて、歯の手入れに慣らしておくことが大事だよ!

  • 母乳が虫歯をつくるわけではない
  • 早いうちから歯の手入れをして慣らしておく

急な卒乳こそ慎重に

child
child

現在の卒乳の考え方は、

「月齢で無理にやめさせるもの」ではなく、「母親と子供が自然に卒業していくもの」

となっています

事情があって急に卒乳させたい時も、

  • 急にやめると乳腺炎の危険がある
  • 赤ちゃんも悲しくなってしまう

などの不安があります

無理なく卒乳を迎えるよう、

  • 落ち着いて徐々に授乳回数を減らしていく
  • 授乳回数を減らした分、他のスキンシップを増やす

などを意識しましょう

まとめ:1歳で母乳をやめなくてはいけない理由はない

child
child

「1歳になるからおっぱいは終わり」 という噂については、

母乳は飲ませている限り、栄養も免疫も続きます

なので、

結論

卒乳は月齢ではなくて、お母さんと赤ちゃんの二人で決めればいいこと

ということです

さやえんどう
さやえんどう

二人で決めればいいんだよ~

母乳育児をたっぷりと楽しんでね

お読みいただきありがとうございます

今日はこの辺で

さやえんどうでした

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